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鏡面仕上げのスペシャリティ

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・鏡面加工は得意分野

パイテックが得意とする技術分野に鏡面仕上げがあります。高次元の面粗度が求められるとき、鏡面加工を施す研削技術にも最大限のレベルが要求されるといいます。

熟練の技術者が施す円筒鏡面研削技術には、絶大な自信を持っているそうです。ロールと言っても矯正ロールや圧延ロール、レベラーロールやワークロールなど多種多様なロールがあります。それをさまざまな産業に提供し続けてきた経験が、自信の根幹をつくっているのでしょう。

円筒鏡面加工は大型のものまで対応可能で、最大径で1,570φ、最長12,000mmのものまで仕上げることができます。

もちろん小さいものにも鏡面加工は可能です。常に作られているものの中で最小なものは35φですが、これより細いものでも加工が可能なのだそうです。どんな大きさのものにも対応できるというのは、技術力の高さがなくてはできないことと言えるかもしれません。

・どれくらいすごいのか?

ローラーのなめらかさが変われば、仕上げる製品に大きな影響をおよぼしてしまうでしょう。このことから、近年では表面の微かな凸凹を数値化して管理することが求められるようになったそうです。

用途に合わせてさまざまな面粗度をもつローラーが存在する中で、パイテックで製作する鏡面仕上げの面粗度はなんと0.05s。0.1sで鏡面仕上げといわれる中で、0.05sという面粗度は近年需要が高まってきた高い平坦性に対応した、いわゆる超鏡面仕上げといういえるでしょう。数値的にも確実な平坦性を実現しているそうです。

円筒にその平坦性を施すためには高度な技術が必要です。大口径や長軸ものにも同じように、高精度な鏡面加工が可能というのですから頼もしい限りではないでしょうか。まさに鏡面になるまで平らに磨き上げる技術は、多くの顧客から支持されているそうです。

・鏡面加工はなぜ必要?

例えば紙が作られるとき、さまざまな工程でロールが使われます。どろどろに溶かしたパルプから水を絞り出すとき、残った水気をロールで次々と送り出しながら乾かすとき、つやのある紙に仕上げるときもロールの間を通して磨いていきます。平らでつやのある紙を仕上げるためには、ザラザラしたローラーではうまくはいかないでしょう。

いわゆる圧延ロールといわれるものは、紙をはじめ金属やガラス、フィルムなどの製品を伸ばすときなどに使われています。

仕上げる製品や用途に応じてローラーの面粗度は変わっていきます。より平らで美しい仕上がりにするためには、高い次元の面粗度が求められるのです。パイテックの所属するサクライグループでは造幣局で使われるロールも製作実績があるそうです。キズができたり、常に同じものに仕上がらなければお金として流通できませんから、ローラーを均一に研削する重要性は高いといわれています。