モノづくり企業を知る

加工精度は培われてきた技術の結晶

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・長年作り続けてきた原子力製品

機械製品を製作する場では「公差」という言葉をよく耳にします。これは出来上がった製品が、設計図などに描かれた寸法から許容される誤差のことをさしています。例えば100mmの製品を作るとき、公差+0.1であれば完成品が100.1mmでも許容範囲内であるということになります。

もちろん100%完璧なものを目指して作るのですが、機械や人の手で加工していく製品である以上どうしてもなくしきれない誤差ができてしまいます。そのため構造上支障のない範囲の誤差を公差としているそうです。

しかし原子力発電所関連など、誤差が安全面を脅かすことに直結するような場所で使用される重要部品には、わずかな誤差も許されません。

公差が0.001というような、ほぼ完ぺきな製品を作ることが求められる世界。長年にわたりそうした要求に応えてきたパイテックの技術は、どんな製品も最良の状態で仕上げられる能力を有しているといえるでしょう。

・業界トップレベルの加工精度

原子力発電所関連の重要部品を製作しているということは、ハイレベルな加工精度・技術をもった会社だと判断する材料になるかもしれません。それくらい、正確さを要求される分野といえます。

ロール類には「真円度」「円筒度」「振れ」という3つの基準があります。簡単にいうと、真円度はまんまるからの誤差を、円筒度はまんまるでまっすぐな円筒からの誤差を、振れは製品を回転させたときの振れを表しています。

パイテックではそれぞれを0.003mmというミクロン単位で実現していて、研削・旋盤加工技術の高さをうかがい知ることができるでしょう。

もちろんこうした技術は昨日今日で完成したものではありません。長年積み上げられてきた経験があるからこそ自信と誇りをもって、取り組むことができるのでしょう。常に「お任せ下さい」といえるハイレベルなクオリティを維持し続けているのには理由があるからです。

・さまざまな産業を支えるパイテック

常に安定して高精度の製品を作ることは当たり前とはいえ、並大抵の努力なしでは成し遂げられないものだといえます。パイテックの技術者は心の中に「できないとは言わない」という熱い気持ちを持って製作にのぞんでいるそうです。難解な要望にも応え続けていくことで、いわゆる“日本のモノづくりのすごさ”を伝え続けていくでしょう。

それがモノづくりの根幹ともいえる製鉄・製鋼の分野をはじめ、原子力発電所、日本が世界に誇る船舶分野や製紙分野などに多くの製品を提供し、高い評価を得ていることにつながっているのでしょう。

日本のモノづくりが世界に一目置かれていることは言うまでもありません。それはこうした、一つ一つの努力と諦めない気持ちで製品を完成させてきた、技術者たちがいるからだということは、常に忘れずにいたいと思います。